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オマリズマブ


もりもと皮膚科クリニックの森本謙一です。

11/3(祝)は、広島で行われた講演会に参加してきました。

特発性慢性蕁麻疹に対する、新しい治療のお話しです。

特発性慢性蕁麻疹は、1か月以上、特に誘引なく蕁麻疹の出没が続く病気です。かゆみで困っている患者さんがたくさんいらっしゃいますが、抗ヒスタミン薬の内服で症状がよくなります。

しかし、治療してもなかなか改善せず、抗ヒスタミン薬を倍量投与しても、あるいは2種類以上組み合わせてみても、かゆみが収まらずに困っている患者さんがいらっしゃいます。

保険適応のある有力な薬が他になく、これまでは治療に困っていましたが、今年からオマリズマブという新しい薬が使えるようになりました。

蕁麻疹は、皮膚のなかのマスト細胞から、化学伝達物質が放出されることで起こります。マスト細胞の活性化には、IgEという物質が深くかかわっています。

新しい治療薬であるオマリズマブは、このIgEに作用することで、マスト細胞の活性化を抑制し、蕁麻疹を改善させます。10人に投与すると、9人には何らかの改善効果がみられ、うち6人は蕁麻疹がかなり楽になります。月に1回、病院で皮下注射する薬です。副作用はゼロではありませんが、比較的安全に投与できます。問題は値段で、1回分の薬剤費が9万円ちょっと(!)しますので、3割負担の方では1回の治療が約3万円ということになります。

当院でも、投与できるように準備を進めていて、近日中に投与可能になる予定です。


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