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日本アレルギー学会(その3)


アトピー性皮膚炎と発汗について、川崎医科大学の青山裕美先生から最新の臨床研究結果が発表されました。

基礎発汗量、皮溝(皮膚のキメ)を impression mold法 という手技で観察し、さらに経表皮水分蒸散量(TEWL)、皮膚症状との関連を検討した内容です。

アトピー性皮膚炎患者では、基礎発汗が低下しており、皮溝(皮膚のキメ)が荒くなっていました。ある保湿外用薬で6か月治療すると、基礎発汗量が増加し、皮溝が細かくなり、正常皮膚に近くなりました。

ここで疑問が生じます。アトピー性皮膚炎では、汗で皮疹が悪化します。果たして発汗量を増やすことが治療につながるのでしょうか。

早速会場で質問し、討論してみました。結論は以下の通りです。

1.湿疹があるところに汗がつくとかゆくなり、皮疹が悪化する。

2.まずは湿疹の治療をしっかりおこない、皮膚の炎症を鎮めることが重要。

3.湿疹が軽快したあとも保湿を続けることで、基礎発汗が増える。

4.すると皮膚のキメが細かくなり、皮膚機能が改善。正常皮膚に近くなる。

やはり皮膚の炎症をコントロールすることが重要。バリア機能が障害された皮膚にとって、汗は悪化因子となります。

炎症が鎮静化し、バリア機能が回復したら、保湿や発汗訓練で基礎発汗量を増やします。すると皮膚機能が改善し、正常皮膚に近くなります。

※※

青山裕美先生には、先生が岡山大学にいらっしゃった頃から、自己免疫性水疱症などで大変お世話になりました。福山にも、市民病院の岡崎布佐子先生のオーガナイズで、勉強会講師として何度もおいでいただきました。当時わたしは尾道総合病院にいて、そのつど勉強会に参加して、たくさん教わりました。

今回の講演では、臨床の現場で患者さんと真摯に向き合い、疑問や課題を科学的につきつめていく青山先生の姿勢に感動しました。私も青山先生の姿を見習って、地域の役にたてるよう精進していこうと思います。青山先生、ありがとうございました。


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