
もりもと皮膚科クリニック
日本アレルギー学会 (その2)
「食物アレルギーは予防できるか?」→「卵アレルギーについては、一部で可能である。(全員ではない)」という内容です。
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食物アレルギーの一部は、皮膚に食物抗原が付着することで感作が起こるのではないかと考えられています。アトピー性皮膚炎など、バリア機能異常を伴う皮膚炎では、食物アレルギーを発症する確率が高まります。
湿疹をしっかり治療して、皮膚に炎症がなく、バリア機能が回復した状態にしたあとで、卵を少量ずつ摂取すると、卵に感作される確率が下がるという研究結果が発表されました。
ただし、重要な注意点があります。
『すでに卵アレルギーを発症しているひと(赤ちゃん)に安易に行うことは、きわめて危険な行為である』ということです。卵を食べて症状が出るひとは、必ず医師の診察、指導を受けてください。
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なお、アトピー性皮膚炎のないひと(赤ちゃん)に対する効果は不明です。
(参考資料:日本小児アレルギー学会 鶏卵アレルギー発症予防に関する提言)