「食物アレルギーは予防できるか?」→「卵アレルギーについては、一部で可能である。(全員ではない)」という内容です。

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食物アレルギーの一部は、皮膚に食物抗原が付着することで感作が起こるのではないかと考えられています。アトピー性皮膚炎など、バリア機能異常を伴う皮膚炎では、食物アレルギーを発症する確率が高まります。

湿疹をしっかり治療して、皮膚に炎症がなく、バリア機能が回復した状態にしたあとで、卵を少量ずつ摂取すると、卵に感作される確率が下がるという研究結果が発表されました。

ただし、重要な注意点があります。

『すでに卵アレルギーを発症しているひと(赤ちゃん)に安易に行うことは、きわめて危険な行為である』ということです。卵を食べて症状が出るひとは、必ず医師の診察、指導を受けてください。

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なお、アトピー性皮膚炎のないひと(赤ちゃん)に対する効果は不明です。

(参考資料:日本小児アレルギー学会 鶏卵アレルギー発症予防に関する提言)


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6/17(土曜日)日本アレルギー学会(東京国際フォーラム)で拝聴した講演内容についてご紹介します。

日本鋼管福山病院 小児科の 宇野 浩史 先生の御発表です。『カシューナッツに対してアレルギーがある方のうち、一部の方はペクチンに対してもアレルギーを起こすことがある』という内容です。

ペクチンは柑橘類をはじめとする果実に比較的多く含まれています。増粘多糖類としてジャムなどの製造に用いられます。他にもさまざまな食品に含まれています。

過去の症例報告についても検討されており、カシューナッツアレルギーとペクチンアレルギーに関連性(交差反応)があることが示されました。交差反応のメカニズムはまだ不明です。

頻度はそれほど高くないかもしれませんが、原因不明のアナフィラキシーを繰り返す場合、原因食物(食品添加物)の候補として検査対象に含めてもよいかもしれません。まずは詳細な問診を行い、ナッツアレルギーの既往、ペクチンを含んだ食品の摂取状況について確認することが必要ですね。

まだまだ知らないことがたくさん。新しい治験もどんどん増えます。とても勉強になりました。宇野先生、ありがとうございました!


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日本アレルギー学会

6/17(土曜日)、休診日をいただいて、日本アレルギー学会に参加しました。

食物アレルギーの症例報告、アナフィラキシーガイドライン、妊娠中や乳児期の食事とアレルギーの関係、発汗量と皮膚機能との関係について、興味深い講演を多数拝聴しました。勉強になりました。

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福山市医師会総会

6/18(日曜日)は、午前の講演を聴き終えた後、電車に乗って福山に戻りました。

夕方から福山市医師会総会があったので、参加しました。この地に開業して初めての参加です。重要な議題がひとつひとつ審議されました。私が偉そうに言うことではないですが、ガバナンスがちゃんと効いているなという印象を持ちました。

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忙しい2日間でした。


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